2007年11月07日

最近の住宅建設事情

住宅の建設について、思うところがある。
住宅建築の発注形態、供給形態の変化である。昔は家を建てるときには、大体、ずっと付き合ってきたいわゆる『出入りの大工さん』がいて計画から竣工まで、さらには後々のメンテナンスまで行ってくれていた。何代もの付き合いであるから家族構成、家庭の経済状態や諸々の事情までよく分かっての計画も出来る。その地域の環境、風習までも考えての提案まである。
今はどうであるか?プレハブメーカーや大ハウスメーカーの進出(地方の末端まで)。全国どこに建てるのも画一された同じ住宅。地域に根付いた伝統的な風合いなど考えてもいない。ひどい営業マンなどはそんな無駄な間取りや家相など要らないとまでも言う。
こういう状況には、いろいろ理由はある。まず、地域密着の職人さん(大工さん、左官屋さん、瓦屋さんなど)が少なくなっている。少なくなっているのではなく、育成、養成されていないのだ。国の政策にも大きな問題がある。強度を確保するためなどとの理由で建築基準法などで工法や建築資材などをむやみに規格化している。むろん、これもある程度は必要で重要なことである。しかし、古くからの伝統までも抹殺するべきでない。これでは後継の職人さんは育たない。

最近住宅の品質保証、性能保証がなされるようになってきている。
保証部分 保証の対象となる事例 保障期間
基礎 著しい沈下 10年
不等沈下など 10年
床 不陸、たわみ、破損など 10年
壁 傾斜、たわみ、破損 10年
雨水の室内浸入など 10年
屋根 たわみ、破損、雨漏り等 10年
土台・柱など 傾斜、たわみ、破損等 10年
上記以外 仕上げのはく離 1〜2年
建具の変形 1〜2年
浴室の水漏れ 1〜2年
設備の不良 1〜2年

消費者保護の立場から保証制度は必要で、出入りの職人さん方も近代化は図らなければいけないことは当然であるが。しかしながら大量供給のハウスメーカーがメンテナンス面で問題を残さないと言い切れるかどうか。大量供給に対するアフター体制がとれているかどうかは疑問である。大きなクレームとまでいかなくても引き渡し後、ここをこうして欲しいといった箇所もきっと出てくる。そんなとき即対応して貰えるのは、やはり出入りの大工さん。

国も、もう少し伝統技能者の育成に力を入れて欲しい。目指す若い人たちも少なくないのだから。



posted by モン太 at 07:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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